まず、最初に立ち寄ったのは岐阜県中津川市苗木にある苗木城跡。

地図を見てたら、なんか行きたくなったから、という理由で行ったのだけど、想像以上に空間に広がりがあって、雄大で、眺めも抜群で、とっても良かった。

恵那方面にある笠置山と木曽川。
ちょうど反対方向にある恵那山は雲の中でした。

正直、誰もいないよな、と思っていたので、後から後から車が来るのにびっくりしました。
なんでも、『絶景!山城ベスト10』第1位に選ばれたらしくて、昨今、注目の観光スポットらしいです。知らなかった。
山頂にちょこんとあるのに、とても緻密な石垣が築かれていて、見ごたえ&行きごたえのあるところです。お勧めです。

次に向かったのは、屈指の観光地・妻籠宿。
まだ、紅葉が残ってくれていました。

中央駐車場に車を停めて、尾又橋を渡れば、すぐに宿の街並みが始まります。「端まで行ったら、また尾又橋まで戻って来てね、車道を見てもつまんないでしょ」とは、駐車場のおじさんの言葉。そのお勧め通りに散策を進めることにします。

住民憲章「売らない・貸さない・こわさない」をつくって、生活しながら街並みを保存することをやり続けている妻籠宿。
どこか馬籠からの流れを感じさせるような山間の、それでも馬籠よりは確実に大きな宿です。

こういう細かな心配りが、実に良いのですよね。

閉まっているお店が多かったのは残念だけど、以前に通りかかった時に、道幅いっぱいの観光客に恐れをなして通り過ぎた我が家としては、人が少なくて静かだったのが宿の雰囲気にバッチリあっていて満足できました。

高札場まで来て、Uターンして、来る時に、わずかながらも空いているお店の中から、湯気モウモウで引き付けられた『わちのや』さん(地図位置からして多分)で、おやきを購入。
食べ歩きのちょっとしたおやつ、なつもりで買ったそれは、おやき人生を覆す断トツの美味さであった。
皮も美味しいのだけど、中の具の味わい深さたるや、あー、もう一個買えばよかったーと食べてる途中で言わしめる美味しさ。
今まで食べたのは、冷凍のおみやげ物とかだったのだな、おやき文化をなめたらいかんわ、と思いました。

三つ目に訪れたのは、奈良井宿。
がっつり下調べした無料駐車場のほうを確保して、奈良井駅方面から散策を始めます。
こちらも、開いているお店は少ないけど、人が少ないのがgood。
有名観光地は雨の平日の落葉初めがおススメです。勝者じゃん、うち。
(19号線を走っている間中、あまりの紅葉の素晴らしさに、「これが青空だったら、ここのバックが青空だったら」と夫婦して嘆きまくっていたことは忘れたな( ̄▽ ̄))

2012年休業の杉の森酒造さん。
立派で風格があって、素晴らしい建物です。
こんな観光地の中でも、さらに一等地みたいなところにある酒蔵も休業していくのですね。ノンアルのほうが売れると言われる昨今では、地酒の美味しさを味わってもらう手前で、すでに難しいのかな。

日本最長の宿場だけあって、奥行きがすごい。よく保存できたなあ、と思う。
しかし、意外にも木曽11宿の中では最も標高が高く、約1000メートルのところにある。坂道が無いのと、この街並みの長さで、そんな風には感じられないのだな。

鍵の手近くの『こころ音(ね)』さんで、遅めのランチ。

ちょうど新そばの時期だから、と野菜天ざる(そば2枚)を夫婦ともに選択。
細目のやや硬めのそばは、のど越しが抜群。天ぷらもカリっとパリッとで言うことなし!
天ぷらのマズイ蕎麦屋はあり得ないというか、許せないですよね?

こちらが、鍵の手。
宿場町を守るための機能として、道の屈曲を作り、敵の直進と見通しを防ぐという、昔ながらの町によくあるお約束のひとつですね。

鍵の手を曲がった先。
さらに行けば、古い町のもうひとつのお約束、高札場があるのですが、きっと農民集まったら罰金ねってことが書かれているんだろう(これも、もうすでにお約束だ)、とパスして引き返すことに。

おそばを食べてすぐだというのに『てずから』さんで、五平餅おやつタイム。
えごま味で、米粒をあまりすりつぶしてなくて、食べ応えがあって、これも初めての美味しさ!でした。
〜そのAに続く。
観光客の居ない静かな佇まい。夕暮れにはほんのり明かりが灯り雰囲気最高です。
いっそのこと馬込から妻籠宿まで歩くってのもいいですぞ。その次の宿場町だったっけ?漆器が盛んで一時期修行して職人になりたっかった時期もありました。
生姜が豊作で、掘ってたら遅レスになりました(どんな理由)スミマセン。
馬籠から妻籠を歩くってのはいいですが、できれば車2台使いがいいです〜歩き終わってから、バスとか乗りたくない(^^ゞ怠惰
職人の響きには憧れますが、大雑把で適当で飽き性の自分としては選択肢になりえない、と思います(~_~;)