
「予想より水が減ってないよね」
現地到着してすぐに夫婦二人して言いました。
いつもなら、もっと減水してるはず、何でこんなに減ってないの? 谷から出てる? どうするよ、どうする・・・の協議の末に、「午後から工事濁りが入っちゃうよね・それは惜しい」で、入渓することに。
核心部に行く前に徒渉の必要があるのですが、場所を変えながら2回、徒渉を試みて、2回とも撤退。
撤退後、体が芯から震えたのは水が冷たいせいもあるかもプラス命が危険のレベルだからだと思う。
今までにも『人生初の大水』って語句を2、3度使ってきましたが、人生初の大水を、また更新しました。

谷に移動したら、こっちはもうちょっと水があってもいいよねえ、なほどの渇水で、魚の影もない。
釣り上りの途中で、乾いた真っ黒い石の上に足を置いたら、瞬時にこけて、下半身が川原に残って、上半身が川に突っ込んだ状態に。
自分ではすぐに起き上がれない、ウェーダーに水が入って来てる、って思った次の瞬間、顔の真横に特大のヒキガエルが鎮座してる!!のを発見して、救助に駆け付けた夫に、何はさておきヒキガエルをどっかにやってもらいました。
上半身はゆっくり倒れたから、頭は打ってないし、体も別に痛くない。
一度、ウェーダーを脱いで、タオルで中の服を拭いたら、我慢できる感じにまで落ち着いて、一応、靴下から上下ともに速乾着だし、不愉快でもないから大丈夫でしょって、目の前の堰堤で釣りを再開したら、

30.5cm(虫つき)
正直、朝からイベントがあり過ぎて、脳内からアドレナリンが出尽くしたらしく、歓喜とかいろいろそんなものが感じられなくて、頭真っ白というか、尺釣ってる自分が現実のものじゃなくて、遠くから見ている感じが悲しかったね。

写真で見て、ああ、ヒレが透き通ってきれいだなあ、としみじみ今頃かみしめてます。

夕方になっても、本流の水は収まっていませんでした。
魚が出るはずもなく、一日目は終了です。

新しい朝が来た〜

一晩たったら水は引く、の予測のもとに久しぶりに車中泊して、朝日と共に活動を開始しました。
こんなに勤勉な早朝釣りは、何年振り(10何年振り?)でしょう。

しかし、朝になっても水の引き方は予想以下で、ウェーディングスタッフを支えに、何とか徒渉するも、あからさまに水が多すぎて、魚の反応が稚魚しかない。
午前中で釣りを諦めたのは、大雨以外で初めてです。
イベントてんこ盛りの釣行でした。
今シーズン中にリベンジ出来るかな。