2015年12月03日

四季の郷 喜久屋…by kome麹

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新潟旅行一日目の吊り橋を渡った先にあったのは、
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荒川に沿ってある、えちごせきかわ温泉郷の中でも最上流部に位置する
鷹ノ巣温泉『四季の郷 喜久屋』さん。

3か月前に予約状況を見たら、すでに満室に近くて、慌てて予約を入れた。開いていた日がこの日だったから、すなわち旅行日程もこの通り、というこの宿ありきの旅だったのでした。

対岸の駐車場に車を停めて徒歩200mほど、夕闇に浮かび上がるフロント棟を目にしただけで、もうドッキドキです。

ここでチェックインの手続きをして、和+アジアな作務衣風制服を身につけた女性に台車で荷物を運んでもらう。庭の通路を進むと、宿泊棟の前に色違いの制服を着た女性が待っていて、その人が私たちの担当者で、滞在中、部屋に入ってくるのはこの女性だけでした。(大きなものを運ぶときは、玄関前まで別の人がついて来て、担当者にリレーしていました)役割によって色を変えているその衣装(いや、もう衣装と言いたい!)が舞台装置の一つみたいで、のっけからやられます。
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玄関を入ったところから、「わああ〜写真撮りたい!撮りたい!」となったのですが、ひとまず落ち着いたふりをして、設備や注意点について聞き、夕食の選べる一品を選び、浴衣にするか作務衣にするか選ぶ。
担当の方が去って行ったら、即撮影タイム開始!
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十畳の和室。
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その奥には掘りごたつの食事処。
寒い時期にはコタツになるそうですが、まだなっていませんでした。
これも暖冬が悪いのだ。
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食事処と(御茶が飲めるくらいの)簡易キッチン。
玉露、ほうじ茶、ハーブティー、レギュラーコーヒーなどが常備されています。
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しっかりとした個室空間になっているベッドルーム。
流行りのローベッドですね。
位置的には庭の通路に面しているのですが、足音どころか物音ひとつ聞こえませんでした。

これに内風呂と専用露天風呂がついた離れ客室で、テレビが三台ついていたけど、天気を確認するくらいで、ほぼ見たいとは思いませんでした。(思いつきませんでした)

お風呂は源泉53度を直接引き入れた天然温泉かけ流し。
泉質はナトリウム。
53度だけ聞くと、とんでもなく熱いようですが、露天風呂に出るための扉を開放しておけば、少しぬるいくらいになって、いつまでも入っていられる。
むしろ、露天風呂の方が熱いくらい(多分、これは面積の違いで、冷めにくいのでしょう)
水で調節できるようになっているので、夏場はそうるすのでしょうが、ベストなシーズンに来たものですわーい(嬉しい顔)

実は、妻は温泉が大の苦手で、温泉旅館に泊まるにしても、まず部屋にユニットバスがついているかどうか確かめるくらい。塩の温泉ではすぐに鼻血を出すし、一度これは大丈夫だと思って15分浸かって、脱衣所で30分死んでいたこともあった。
今回は内も外も温泉で、どうなるかと思っていたのですが、滞在中に何と!3回もお風呂に入りました。
ほのかに硫黄の香りがして、3回も浸かるとさすがに唇が塩でパリパリしましたが、どれだけ浸かっていても「良い湯だなあ〜いい気分(温泉)」しか思わなかった。
のぼせないし、疲れないし、鼻血も出さない。肌がサラサラになって、お腹がじわ〜といつまでも温かい。

一度、お風呂で温まったところで、さて夕食です。
(食事時間は当然のごとく選べます)
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食前酒の白加賀梅酒で乾杯して、先付は、山菜盛り合わせ。
山菜もキノコの種類も説明してくれるのですが、キノコはほぼ初めて聞いたものばかりでした。
前菜は、(零余子真丈・のど黒しめじ巻き・柳鰈みりん干し・鮭の酒びたし・
かます棒寿司・蕨一本漬け・サーモン巻繊巻き)
吸い物に、土瓶蒸し(舞茸・海老・粟麩)
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お造りは、岩船の幸(ヒラマサ・蛸・鱸)最期の一文字を献立表で見て、「何だっけ?」と夫婦二人で頭を悩ませていたのですが、担当の方はさすがに「何だっけ」てことはなくて、即答してくれましたよ(当たり前だ)
正解は「スズキ」でした。小皿の魚醤がよく合いました!
お酒のメニューが置いてあって、日本酒、ワイン、梅酒、焼酎、ビールと
そろっている。
旅行日程に佐渡を入れてなかったので、佐渡のお酒「北雪 純米酒」を頼みました。

お凌ぎは、自家製胡麻豆腐。
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3品の中からお好みで選んだのは、夫は「新潟地酒の酒蒸し」
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妻は「関川産朝日豚の茶っぶ茶っぶ」
30分ほど行ったところにある村上市は北限の茶どころ。そのお茶を使ったしゃぶしゃぶです。
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揚げ物は、キノコ天婦羅。
またまた名前を聞いたことのないキノコばかりで、新鮮で歯ごたえがあって、キュイキュイと歯触りが良い。キノコ好きにはたまらない。
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関川産こしひかりの山菜ご飯と甘酢漬け(山ウド・アサツキ・土筆・イタドリ・
カンゾウ)お味噌汁。

ご飯が、瞬時にわかるくらい甘くて美味しい。粒も大きくて、輝きが違う。
さすがは米どころ新潟県です。

お酒が入ってから食べる速度がゆっくりになって、それを読み取った担当の方は、運んでくるペースを徐々に落としていった。それが、早すぎず待たせすぎず、絶妙のタイミング。

最期に一口お酒が残っちゃって、しょうもない夫婦は「ほんのおつまみ」を頼んだのですが、「これは絶対にお酒に合います!」と(それも笑顔なんですよね〜この女性の笑顔には、最初から最後までものすごい安心感がありました)2品持ってきてくれました。もちろん料金にプラスしてと考えていたら、お会計には載っていませんでした。サービスだったのです!
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最期のデザートは、若女将スイーツ盛り合わせだったのですが、
○○(夫)さん、お誕生日おめでとうございます!」の声と共に運ばれてきました。
生年月日は確かに記したけども、宿泊日は誕生日2日前で全然そんなことは思っていなかったので、夫婦二人でのけぞるほど驚いた! 「お誕生日当日は、もうこちらにいらっしゃらないですから」とのことでした。食べている間は「一生で一番幸せな誕生日」みたいな空気になりましたよ。

山菜・キノコづくしの食事が『喜久屋』さんの一番の売りで、
「山菜が苦手な方はご遠慮ください」と予めお断りがあるくらい。
山菜・キノコが大好きな我が家はもちろん大・大・大満足でした!!

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朝。
食事処の脇にある扉から外に出たところ、私たちの宿泊棟には大きなモミジが寄り添っていました。
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モミジの下のウッドデッキにはガーデンチェアとガラステーブル。
奥に写っているのは露天風呂です。
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目の前には荒川の流れと紅葉。
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山のてっぺんに「鷹ノ巣山展望台」が見える。
担当の方の話によると、「登山くらい険しくて、鎖場もある」とのこと。
何を聞いても打てば響くような答えが返ってくる。それも「はい、いいえ」だけではなくて、地元のちょっとした情報とか楽しい話題とかを盛り込んでくれる。常に「お話させてもらってるのが、本当に楽しいです」オーラが出てて、嫌みも自慢もひとっかけらもない。
宿泊業の方には時々「だべってないで、早く仕事に戻りなさいよ」な方もいらっしゃるが、この女性は本当に去って行かれるのが惜しかったくらいです。どう見たって、私たちより若いのに。
プロフェショナルと言えば、まあそうなのでしょうが、そう言い切ると何となく語感が冷たすぎる。
「私はおもてなしを精一杯するし、あなたたちは無理難題なんて言わないことは、もちろんわかりきっていますから」みたいな、大人の相互信頼みたいなものが、これほど気持ち良いものだとは知りませんでした。
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奥に渡ってきた吊り橋が見える。
屋根は露天風呂です。
位置関係は何となくわかってもらえますか?
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全景。
「どっからどう見たって、うちが一番いい景色じゃない!」と思ったのですが、お泊りになった皆さん、そう思ってらっしゃるかもしれませんね。
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朝食です。
「にいがた朝ごはん せきかわ秋まんま」
朝日豚・椎茸味噌・あねさ漬け・せきかわ汁・のど黒・女川ハム・豆乳鍋・
地鶏・キノコ・山菜・温泉卵は双子ちゃんなどなど。
どれもこれも美味しいんだけど、また光眩しい白米がたまらなく美味しくて、お櫃を置いて行ってくれたのですが、夫がお代わりお代わりして、「食べるの? う〜ん、じゃあ、これくらいでやめとくか〜」と諦め顔になったくらい美味しかったです。
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朝食にもデザート!
降参というか、いっそ平伏!
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朝食後もテラスに出て、ぼおおおおおっと川と紅葉を眺める。
さすがに寒くなると部屋に入りますが、食事処に陣取って、やはりぼおおおおおっと川と紅葉を見ている。
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いつまで見ていても飽きない。
近いから、川の流れの音も大きいのですが、それも耳に入ってこない。
入っているんだろうけど、意識してない。そして、な〜んにも考えてない。
食事の時以外、宿の方との接点はなくて(何でも頼めるのでしょうが、頼むとか思いつかなかった)、放っとかれ状態なのですが、放っとかれ方にも品質があるのだ、という新鮮な驚きがありました。

チェックアウトして、宿の方が車で駐車場まで送ってくれたのですが、
運転手の女性(この宿で会うのは女性ばかり!)は真っ直ぐに駐車場の奥に停めてあるうちの車の近くまで来て、「あの青いお車ですね」と言ったから、びっくりした。
チェックイン時に、車の車種とナンバーは記入しましたが、色までは言ってない。
つまり、誰かが対岸までやって来てチェックしたということ。
ライトが点けっぱなしになっていないか。
防犯装置が作動していないか。
客以外の不審な車がとまっていないか。
当たり前と言えば当たり前・・・当たり前なのか?

書き始めると止まらないのですが、そんなこんなで『喜久屋』さんでの滞在は終わりました。
行った中では一番遠いところにあるから、次行くとなったらそれ相応の覚悟がいる、というか宝くじでも当たってくれないと・・・ご縁が欲しい〜!!

追記ですが。
新潟であった方は基本的に良い方ばかりで、観光客として出会うのは主にサービス業の方々だから、愛想は良いし、話がうまいのも当然。。。な、それがなかなかに希少価値になっているのだと気づきました。
自然体でマニュアルなんかなくて、人として良い。
「うちのものは美味しい」という自負があるのか。
仕方なしにサービス業に着く人がいないのか。
マニュアルで成り立っているサービス業ってサービス業なのか、とか。
向こうにいる間は、本気でぼおおおおっとしていただけで、そんなことは帰ってから考えたのですが。

旅行の感想としては間が抜けていますが、勉強になりました。
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posted by バイクの田中&kome麹 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ぶらぶら
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